こんにちは!\(^o^)/
第7回漫画の道具紹介のコーナーです。
今回紹介するアイテムは、アナログ派には必須!トレース台です。
※今回のこの記事は、第1回漫画の道具紹介の記事があまりにざっくりとしすぎていたので、改めて個別化して写真などを入れ替え、さらに詳しく書き直したものです。
Contents
トライテック トレビュアー A3-400
私が使用しているトレース台は日本のメーカートライテックが出している、トレビュアー A3-400というものです。
このトレビュアーシリーズを使用していらっしゃる方はかなり多いのではないでしょうか。
それくらいトレース台では有名な商品です。(国内シェアNo.1だそうです)
裏面はこんな感じ。
品番からも分かる通り、この商品はA3サイズモデルですが、トライテックさんはA4~A1まで幅広いサイズのトレース台を作ってらっしゃいます。
2017年モデル A3-500
現在はA3-400は廃番となり、後継機A3-500が発売中です。
サイズや厚みなどはそのままですが、変更点もいくつかあるのでそのあたりを比較しながら紹介しますね^^
仕様比較
A3-400(旧) | A3-500(新) | |
厚み | 8mm | 8mm |
重さ | 1.7kg | 1.7kg |
光源 | LED | LED |
明るさ調節 | 10段階 | 7段階 |
ルクス | 1200~3300 | 2000~4400 |
傾斜調節 | 3段階 | 3段階 |
ボタン数 | 1個 | 2個 |
保証 | 1年 | 1年 |
A3-400と500の差はこんな感じです。
ぱっと見はあまり変更点がないように見えますが、大きく変わっている点が3ヶ所ほどあります。
変化その1、明るさ調節
明るさの調節が10段階から7段階へと減っています。
一見改悪のように見えなくもないですが、個人的にこれはかなり改善です。
なぜなら、10段階調節は多すぎるから!(笑)
そこまで細かくなくても7段階あれば十分です。
しかも明るさはボタンをタップするごとに強くなるように設定されているのですが、10段階もあると1周が長い^^;
変化その2、ルクス
ルクスとは明るさの単位です。
以前は1200~3300だったものが、2000~4400へとさらに明るくなっています。
確かに私も明るさの4段階目くらいからしか使用していないので、この底上げも納得です。
また明るさの上限が4400まで上がったことで、日中に分厚めの紙を使用してもトレースしやすくなっています。
3300でもかなり明るかったので言うことなしですね。
長時間は目に負担が大きそうですが、その辺は調節しながらですね^^;
変化その3、ボタンの数
トレス台はこの↑凹んでいる部分が電源ボタンになっていて、長押しすると光る仕組みになっています。
この長押しがめんどくさいというレビューをたまに見かけますが、正直そんなに気になるか?というレベルです (長押し時間は1.5秒)
よっぽどオンオフを頻繁に繰り返さない限りは大丈夫かと思われます。
写真のように、A3-400は電源と調光をこのボタン1つで行っていましたが、A3-500は別々になっているのでより利便性がアップしています。
トレビュアーを実際に使ってみて
ここからは私が実際にトレビュアーを使ってみた感想です。
ちょうど使い出して1年くらいです。
薄いことが何より最高
なにより先ずは、この8mmという薄さが素晴らしいです\(^o^)/
私はこれ以前は自作のトレース台を使用していたのですが^^;
どうして早くこれを買わなかったんだろうとめっちゃ後悔しました(笑)
今まで使用していた自作のものや、昔主流であった蛍光灯タイプは、なんというか「箱の上で描いている感」が強かったのですが、LEDは目に優しい上、本当に薄い!
段差はほぼ気にならないレベルなので、机の上で描いている感覚に相当近いです。
これはに個人的にかなりストレスが減りました。
手を机より上に上げて描かなきゃいけないのがめっちゃ嫌だったんです^^;
厚みに関してはA3-400もA3-500も変わってない部分のひとつですね。
ちなみに薄くなったぶん、トレース台に傾斜をつけた状態でかなり強く筆圧をかけて描くとトレース台の真ん中がちょっとだけたわみますが、描画には支障ないレベルです。
さすがにその筆圧でバキッとトレース台が割れるレベルのたわみではないのでご安心を(笑)
傾斜はこんな感じで裏についている脚を調節してつけます。
取り外してフラットにすることも可能。
動作音が静か
意外ですが、トレース台って動作音がうるさいものがあるんですよね。
うるさいと言っても、そこまでブイーーーンと大きな音が鳴るわけではないんですが、静かな部屋で集中して作業をするには耳障りなくらいの音が断続的に鳴ったりすると、気になる人は気になりますよね。
私は作業中は音楽もかけないタイプなので、比較的静かな環境で使用していますがトレビューアに対して音の問題は感じたことがありません。
たまにレビューで「小さな動作音が…」と書かれているものを見かけますが、気にならないという方もいらっしゃいますし、もしかすると個体差なのかもしれないですね。
調光が細かくできて助かる
10段階も光が調節できなくてもいいとは言いましたが、7段階くらいはあると嬉しいのが光の強さ調節です。
昼と夜で明るさの使う範囲が結構変わってくるので、調光段階があまりにも少ないと、特に昼は不便が多いです。
また目が疲れやすい方は、調光が細かくできないトレース台を使うと、場合によっては必要以上に明るい状態でトレースし続けなければならなくなり、作業効率が悪くなります。
現に私がそうです(;o;)
明るすぎると、すぐに目がチカチカしてきて直視できなくなるので、光が微調整出来ることはマストなんです。
漫画制作は目を酷使する作業ばかりなので、極力負担の減らせるものを選びたいですよね。
1番暗い(1200ルクス)状態で、110kgの原稿用紙を重ねてます。
太い方はサインペン、細い方はボールペンで描いた絵。
1番明るい(3300ルクス)状態で、110kgの原稿用紙を重ねてます。
こっちの方がシャープに見えますね。
こっちは原稿用紙2枚重ね。
1200ルクスと3300ルクスです。
漫画を描くならサイズは絶対A3以上を
私が今まで使用していたトレース台はA3より小さいものでした。
あまり広い机でもなかったので、小さい方がいいかとあまり何も考えず作ったのですが(笑)
このトレース台を購入する際、人からA3を強く勧められたのでサイズアップをしてみました。
そしてびっくり。
A3使いやすいーーーーー!!Σ(・□・;)
何がいいって、うっかり原稿の端が折れない!(うっかりするなって話ですね…)
今までつい熱中して描くと注意力が散漫になって、原稿の端を腕で押してしまい、トレース台の縁の型に折れてしまってショックを受けるを繰り返していたのですが^^;
そのミスが激減しました!
もし投稿用の漫画を描くためにトレース台を購入するのであれば、絶対にA4ではなくA3以上のサイズを選んでください!強く強くお勧めします。
原稿を折ってしまう問題以外にも、やっぱり作業スペースは広いに越したことないなと感じられることが多かったので、値段も3000円ほどしか変わらないし、場所が許すならぜひ検討してください。
不満点は?
不満点…。
思いつかないΣ(・□・;)
いや、でもなんだかトライテックの回し者みたいになってしまう(笑)
そうですね。
強いていうなら、薄いなりに段差をもっとフラットにするようなものが販売されればもっと嬉しいのにとは思います。
特に手前部分の段差にくっつけられる、なめらかな傾斜にできるようなパーツとかあれば最高なのに。(図参照)
でもそれができたらできたで、そのパーツの継ぎ目が気になったり、素材の引っ掛かりが気になったりするのかな。
総括
買って損なし!というのが私の最終的な意見です(笑)
いろんなトレース台が出ていますが、これだけ使いやすくて、国内生産で保証もついていて、1万円以下(A3-500は定価8980円)なら即決していいレベルだと、1年使った今でも思います。
現在使用しているものが壊れてもまた同じシリーズを買いなおすと言い切ってもいいくらいお気に入り\(^o^)/(壊れる気配ゼロですが。笑)
漫画もデジタル化が進み、トレース台の活躍の場は少しずつ減ってきているのかもしれませんが「私はいつまでもアナログ派よ!」「トーン以外はやっぱ手描きだよね!」という方には必須アイテム。
新しく購入、または買い替えを検討されている方は是非参考にしてください^^
それではまた次回!