みなさんこんにちは\(^o^)/
今日は世界遺産登録へ向けて国内推薦が決定した「百舌鳥(もず)・古市古墳群」の中でも堺市側にある、百舌鳥古墳群周辺のオススメスポットをいくつかご紹介します。
世界三大墳墓のうちの一つ、仁徳天皇陵をはじめとする古墳の数々。
周辺には堺の伝統を感じられる場所や、自然いっぱいの公園、美味しいランチの店もたくさんあります。
ぜひ堺を堪能しまくってください!
Contents
そもそも百舌鳥・古市古墳群とは?
古墳は学校でなんとなく習ったけど、もう記憶が曖昧…。
なんて人も多いのでは無いでしょうか。
古墳とはざっくり言うと「3~7世紀ごろに作られたお墓」です。
土を高く持って作られており、円墳や方墳、有名な前方後円墳(鍵穴みたいな形の古墳)など形様々です。
いろんなサイズがありますが、それは埋葬されている人の権力に比例していると言われています。
古墳自体は日本各地にあるものなのですが、今回世界遺産登録へ向けて活動中の「百舌鳥・古市古墳群」は、堺市・羽曳野市・藤井寺市に広がる古墳群のことを指します。
この一帯の古墳は4世紀後半~6世紀後半にかけ作られていて、当時は200基を超える数があったそうです。
現在は百舌鳥古墳群に44基、古市古墳群に45基、合計89基の古墳が残っています。
百舌鳥古墳群も、古市古墳群も東西南北4kmの範囲内に古墳が広がっているので、歩けば古墳状態ですね(^^;;
百舌鳥・古市古墳群のここがすごい
全然見渡せない仁徳陵
百舌鳥・古市古墳群の特徴は何と言ってもサイズ感です。
日本最大であり、世界三大墳墓の一つとして数えられている「仁徳天皇陵古墳」は、全長486mもあり、見渡すことは不可能!
高さも35.5mあり、一見山にしか見えないその存在感は見応え十分です。
正直この仁徳陵をぐるっと回るだけで結構疲れます(笑)
また、200mを超えるサイズの古墳は全国に40基ほどあるそうですが、そのうちなんと11基がこの百舌鳥・古市古墳群に存在しているのです!
ぜひ観光に来られる際は各古墳の大きさに注目してみてください。
ちなみに世界三大墳墓、あと2つはピラミッドと秦の始皇帝陵です\(^o^)/
百舌鳥・古市古墳群へのアクセス
百舌鳥・古市古墳群への交通アクセスですが、古墳が点在しているため「ここに行けばオケ!」的な駅がありません(^^;;
なのでここでは古墳めぐりの中心となるであろう「仁徳天皇陵古墳」へのアクセスを記載させてもらいます。
・電車
JR阪和線 百舌鳥駅 (下車して西へ数分歩けば古墳がすぐに見えてくる距離)
南海高野線 三国ヶ丘駅 (20分くらい歩かないと仁徳天皇陵までは着かないけど、駅の屋上に眺望デッキがあるので、チラ見したいだけの人はここでも)
・バス
南海バス 田園線あみだ池行き 堺市博物館前 (一番古墳近くまで行ける)
・車
阪神高速線堺出口、阪神湾岸線大浜出口より約10分 (駐車は大仙公園有料駐車場や百舌鳥駅周辺のコインパーキング利用。週末は混むので公共交通機関利用がオススメ)
もし仁徳天皇陵だけではなく、少しでも多くの多くの古墳をみたいと考えられている場合はあまり車での移動はオススメではありません。
というのも、古墳は住宅街の一角などにもあり、周辺に駐車場がない場合が多いからです。
また一方通行や細い道も多いので、せっかくの大事な時間の大半を移動に費やすことにもなりかねないです。
オススメはバスや、自転車。
堺ではレンタサイクルを行なっている場所も増えてきているので、うまく活用すれば効率よく観光地をまわれますよ^^
百舌鳥古墳群周辺の観光・お土産・ランチ情報
せっかく堺へ遊びに来るのであれば、古墳以外の観光地もぜひ巡ってほしい!
商業都市として栄えた堺の軌跡を辿って、その歴史を感じてください。
【観光編】博物館や古墳展望スポットなど!
その1、大仙公園観光案内所
ちょっと奥にあってわかりづらいかも
まずは情報収集ということで、仁徳天皇陵のすぐ横にあるこの観光案内所へ立ち寄ることをお勧めします。
町歩き用のマップをゲットして、その後の観光をスムーズに進めましょう\(^o^)/
また、この観光案内所はレンタサイクルも行っています。
小さな古墳まで巡りたい方に自転車は強い味方!うまく有効活用してください。
その2、大仙公園内の施設いろいろ
観光案内所から徒歩1分!大きく広がる緑豊かな公園は、週末になると家族連れで賑わう憩いの場です。
天気のいい日に大芝生広場でのんびり転がってピクニックはかなり気持ちいいです。
たださすがに観光に来てそれだけじゃ物足らないですよね(^^;;
安心してください、実はこの公園内には様々な施設があるんです。
それがこちら!
- 堺市博物館
- 日本都市緑化センター
- 日本庭園
- 伸庵・黄梅庵(茶室)
- 自転車博物館サイクルセンター
- 図書館
※クリックで各施設HPにジャンプします
中でも堺市博物館はその名の通り堺の歴史や文化を学べる場所なので、せっかく来たなら深くこの町を知りたい!という方にはオススメです。常設展の観覧料は200円ですが、古墳群を俯瞰で見下ろせる「百舌鳥古墳群シアター」は無料で開放されています。太っ腹!
堺出身であり、せんとくんの生みの親でもある籔内佐斗司氏のデザインした公式キャラクター「サカイタケルくん」にも注目です(見れば一目瞭然)
千利休ゆかりの地としても有名な堺。公園内にある、仰木魯堂設計の茶室「伸庵」では一服(干菓子付き)300円でお茶の体験ができます。
茶室で一服と言われるとなんだか緊張してしまう響きですが、気軽に楽しめるのでぜひ足をのばしてみてください。
自転車博物館サイクルセンターでは、自転車産業で栄えた堺の歴史とともに様々なクラッシック自転車を見ることができます。
今では見かけない形の自転車がたくさん展示されているので、大人も子供も楽しめる場所ですよ。
公園には地図も設置されてるので安心!
その3、堺市役所展望ロビー
映画「寄生獣」の撮影にも使われ、有名になった堺市役所。
実は21階は展望ロビーとなっているんです。
しかも無料開放!これはとりあえず行っとくしかないです。
もちろん仁徳天皇陵もあべのハルカスもバッチリ!
なんとUSJまで見えます^^
喫茶スペースもあるので休憩に使うもよし、21時まで営業しているのでディナー後の夜景を楽しみに行くのもGOODなスポットです。
交通アクセス
電車:南海高野線 堺東駅西口よりすぐ
バス:南海バス 堺市役所前よりすぐ
その4、みくにん広場
みくにん広場は、近隣住民や学生の憩いの場として愛されている、南海三国ヶ丘駅の屋上にある展望スペースです。
なんとここから仁徳天皇陵の姿を見ることができちゃいます!
駅直結なんて、いろんな場所を回りたい観光には大助かりですよね。
さすがに堺市役所の21階展望ロビーほどでは無いですが、仁徳陵のスケールを感じるには十分な高さなので、駅を利用される場合は是非屋上まで足を伸ばしてみてください。
その5、さかい利晶の杜
堺出身である与謝野晶子と千利休を軸に、堺の歴史に触れることができる複合施設です。
堺観光案内展示室や与謝野晶子記念館、千利休茶の湯館など各ブースに分かれ詳しく解説されています。
見所の一つに千利休の屋敷跡があり、当時の井戸がそのまま残っているのでぜひ立ち寄ってみてください。
また、同施設内にあるお豆腐と湯葉のお店「梅の花」で食事をしたり、「スターバックスコーヒー」でブレイクタイムをとることもできますよ(ここのスタバはなんと縁側があります!)
HP:さかい利晶の杜
その6、阪堺電車(チンチン電車)
今は少なくなった路面電車ですが、堺では未だバリバリ現役。
チン電車の愛称で親しまれ、堺市民の足として活躍しています。
この路面電車を利用して堺を巡るのも、普段と目線が変わってなかなか楽しいのでオススメ!
先ほどあげた「堺利晶の杜」や、このあと紹介する「堺伝統産業館」「深清鮓」なども阪堺線沿いにあるのでとっても便利です。
時間があれば古墳群周辺だけではなく、天王寺からスタートして好きなところで途中下車しつつ、日本最古の公園の一つ浜寺公園がある、終点の浜寺駅前まで旅をしてみてください。
きっといろんな発見があって面白いですよ\(^o^)/
お得な乗り放題チケットもあります。
【お土産編】古墳グッズや伝統産業まで
お土産屋「もず庵」
仁徳陵周辺はあまりお土産屋さんらしいお土産屋さんがありません。
そんな中最近できたのがこのもず庵。
小さな建物ですが、取り扱っているものは堺にゆかりのあるものばかり。
食べ物系から雑貨まで、様々なアイテムが並んでいます。
古墳グッズなど、ご当地ものを探しているのであれば立ち寄ってみても損はないはず^^
HP:もず庵 (Facebook)
堺伝統産業館内 堺いち
少し仁徳天皇陵から外れますが、ここ堺伝統産業館内にある「堺いち」では、包丁や線香、注染の手ぬぐいなど堺の伝統産業にまつわる品を数多く取り揃えています。
伝統の技が光る渋いものから、今風にアレンジされた可愛いものまで様々なので、いろんな世代の人へ向けた贈り物を探すのに最適です。
また2階にある包丁ミュージアムには、ありとあらゆる種類の包丁がずらりと並んでおり圧巻!
一見の価値ありです。
HP:堺伝統産業館
【ランチ編】老若男女問わず楽しめるお店を紹介!
その1、Cafe IROHA
仁徳天皇陵の真ん前という好立地にあるカフェ。
モーニングはボリューム満点、ランチも種類様々、和洋取り揃えたデザートと美味しいコーヒで午後のお茶タイムもバッチリと、どの時間に行っても満足できるラインナップなのが魅力。
落ち着いた店内は性別や世代問わず居心地よく過ごせます。
トレーやクッションなど様々なところに古墳アイテムが使われており、店の入り口にはちょっとした古墳モチーフの雑貨コーナーもあります。
その2、PIZZA食堂WINGTIP
石窯で焼き上げる本格的なピザが食べられるお店です。パリパリモチっとしたピザ生地は病みつきになること間違いなし!
パスタランチもあるので、シェアして食べるのもいいかもしれませんね。
時間が許すのであれば、ディナータイムのメニューもとても美味しいので試して欲しいところです。
その3、深清鮓(ふかせずし)
堺でもかなり有名なお店である1948年創業の深清鮓では、穴子を大阪伝統の箱寿司やにぎりでいただくことができます。
穴子寿司を出すお店は数あれど、ここの穴子のフワトロさにかなう相手はそういない!と思えるほどうまいです。
テイクアウトのお店なので、ここで穴子寿司をゲットしてから仁徳天皇陵を観光して、お腹がへったら向かいの大仙公園でのんびりいただく。なんてコースがいいですね。
その4、八幡そば
JR百舌鳥駅の真ん前にあるビルの奥にある、こだわりの二八蕎麦と日本酒がいただけるお店です。
食べ歩きしすぎてもうお腹いっぱい!そんな時でも蕎麦とお酒は別腹ですよね(笑)
こだわりの蕎麦を出す店と聞くと、なんとなく気軽には入りづらいのかな…?
なんて思われるかもしれませんが、いろんな年齢層の方が集まる入りやすいお店なのでご安心を。ただ席数は多くなく、団体さんには向かないので注意してください。
お昼の定食にはぜひかやくご飯をセットで。
食べログ:店公式ページ
その5、THE LANE CAFE
南海高野線の三国ヶ丘駅方面へ向かう途中にあるお店です。
店内は白を基調としたスッキリとした作りなのですが、各所に店の方のセンスが散りばめられており、とてもおしゃれな空間です。
ランチタイムのパスタやハンバーグセットも良いのですが、カフェタイムに提供されるハーフサイズのスイーツ3種がセットになったプレートも◎なので、甘党の方はお腹を減らして行かれることをオススメします(笑)
【番外編】
いくつか百舌鳥古墳群周辺の観光地やお店を紹介してきたのですが、これはほんの一部。
とてもじゃないけど書ききれません。
面白い場所、美味しいお店などが堺にはたくさんあるので、是非現地での出会いを楽しんでくださいね。
では、最後に番外編では少し違う目線からの観光スポットをご紹介します。
少し古墳から外れた場所もありますがお許しを!
その1、堺魚市場
地元の人で賑わうちょっと変わった市場。
それが堺魚市場です。
今でこそ有名になったので何が変わっているかはご存知の方も多いとは思うのですが、この市場、営業時間がちょっと変わっているのです。
市場としては早朝〜と普通なのですが、市場内にある天ぷら屋さんやお寿司屋さんは深夜0時(週末は23時)から朝9時半まで営業という完全昼夜逆転型。
なので真夜中に市場に人が押し寄せるという不思議な光景が見られます。
どちらかというと天ぷらが有名なのですが、個人的にはお寿司もオススメしたいところ。
ふわふわの煮穴子が美味しいです。
あらかじめわさびが溶かされた醤油が壺に用意されており、刷毛で塗るスタイルなのも印象的。
その2、七道駅周辺
七道とは南海本線の駅の一つです。
地図だとイオンモールが目立ちますが、このあたりは昔は鉄砲づくりで栄えた町でとして有名で、駅から東に歩けば「榎並屋勘左衛門 芝辻理右衛門屋敷跡」があったり(鉄砲鍛冶として中心的地位だった人たち)「鉄砲鍛冶屋敷井上家住宅」では今でもその当時の建物を見物したりすることができます(中には入れません)
と、ここまではザ・堺の歴史を知る観光スポットなのですが
今、このあたりの古い建物を利用してお店を始める人が増えてきているんです。
その内容はカフェやイベントスペースなど様々なのですが、パワーのある人たちが個性を出して町を盛り上げている熱い場所になっているので、堺を観光するタイミングで何かイベントがないかチェックしてみると、素敵な出会いがあるかもしれませんよ。
その3、映画ロケ地巡り
もしあなたが映画好きなら、堺でロケ地巡りをしてみてはいかがでしょうか?
先ほど堺市役所は映画「寄生獣」のロケ地として使われたという話が出ましたが、実はそれ以外にもあるんです!
大人気俳優の菅田将暉さんと池松壮亮さんによる、漫画原作のコメディ映画「セトウツミ」
見たことがある人も多いのではないでしょうか。
この映画の大半のシーンで使われている川べりは堺市堺区にあります。(というか他のシーンもほとんど堺です)
特にこれがどうというわけではない場所ですが、ゆったりした時間の流れる良い場所なので、是非映画の中の二人のように、友達と他愛もない話で盛り上がりながら歩いてみてください。
中井貴一さん、佐々木蔵之介さんなど豪華俳優陣が登場する映画「嘘八百」
この映画もほとんどが堺で撮影されているうえ、内容も千利休ゆかりの茶碗を取り巻くひと騒動とコッテコテ!
見るだけで堺を巡ったような気分になれる映画ですが、次は自分の目線だとどう見えるのかを確かめる旅を楽しんでください。
ちなみに作中に登場する居酒屋は実在するので(名前や雰囲気は違うけど)ゴールはそこで乾杯でいかがでしょうか?
あとがき
まだまだたーーーーーーくさんの楽しいスポットがある堺
一度と言わず、二度三度と遊びにきてほしい!
古墳群の観光をきっかけに、堺を好きになってもらえると嬉しいです。
ではまた次回まで!\(^o^)/