第9回漫画レビュー【ONEPIECE】キャラクター作りから見るワンピースの魅力 なりたい気持ちにさせてくれる漫画レビュー

人気コーナー漫画レビュー第9回は、もはやレビューを書く必要があるのかわからない大人気漫画、ワンピースです!

漫画読んでる人も、アニメ見てる人も多く、これだけ巻数多いとどこまでがネタバレ範囲とされるかもわからないので(笑)

ちょっといつもの「〇〇な気持ちにシリーズ」とは視点を変えて書いてみます。

これはレビューなのか?!

とりあえずスタート\(^o^)/

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ONEPIECE (ワンピース)

作:尾田栄一郎 掲載誌:週刊少年ジャンプ 連載中 86巻〜(2017/08/21時点)

こんな時読もうワクワクドキドキしたい時
ストーリー☆☆☆☆☆
キャラクター☆☆☆☆☆
手軽に読める度
ハマる度☆☆☆☆
感動する度☆☆☆☆

あらすじ

かつてこの世の全てを手に入れた男、〝海賊王〟ゴールド・ロジャー。彼が遺した「ひとつなぎの大秘宝(ワンピース)」をめぐり、幾多の海賊達が覇権を賭けて争う「大海賊時代」が到来した。「東の海(イーストブルー)」のフーシャ村に住む少年モンキー・D・ルフィは、村に滞在していた海賊〝赤髪のシャンクス〟と親しくなり、海賊への憧れを募らせる。ある日ルフィは「ゴムゴムの実」という悪魔の実を食べ、一生泳げない体になる代わりに、全身が伸び縮みするゴム人間となった。それからしばらくして、ルフィはシャンクスを貶める山賊たちから怒りを買い、海に投げ込まれてしまう。溺れかけ、巨大魚に食われそうになったルフィを、シャンクスは片腕を犠牲にして助け出した。ルフィは、村を去る間際のシャンクスから、トレードマークの麦わら帽子を託され、将来立派な海賊になって再会することを約束する。

引用元:Wikipedia

説明やあらすじを書く必要があるのだろうかというくらいの国民的漫画ワンピース

同じくらいアニメや映画もヒットしまくっています。

連載期間はもう20年を越えていて、読み始めた頃はルフィより年下だったのにいつのまにかはるか年上になってしまったなんて話もワンピースあるあるです。

作者の尾田栄一郎先生はワンピース以外には読み切り作品しか描いておらず、このワンピースの連載が終了した後に長期連載をする予定もないそうです(体力的に持たないという理由らしいです)

ラストシーンはすでに決まっているそうで、そこに行き着くまでの最終章が物語の中で一番盛り上がるように展開していく予定みたいです。

それが見られる日がいつ来るのかはわかりませんが、楽しみですね^^

おすすめポイント

キャラクターが超魅力的なワンピースの世界

ワンピースの魅力を語る上で私が外せないのは、尾田さんのキャラクター作りスキルのすごさです。

ストーリーが面白いのは周知の事実ですが、そのストーリーをさらに引き立てる大きな大きな役割を果たしているのがこのキャラクター設定。

漫画には主人公・可愛いヒロイン・怖い敵・ムカつく手下など様々なキャラクターが登場し、それぞれに与えられた性格がありますよね。

その性格が登場人物たちの個性になるわけですが、尾田先生の作るキャラはみんなその個性が魅力で溢れているんです。

作られた感じがなく、妙に人間らしいというか、憎めないというか。

めっちゃ嫌な敵なのになぜか好きになってしまった、雑魚キャラなのに目で追ってしまうなんて日常茶飯事です。

クロコダイルやシーザーなんかがいい例ではないでしょうか。

これだけ長く連載してるんだから、そろそろネタが尽きてもいいんじゃないのと思うんですが、全然尽きない尾田さんの底力に乾杯。

普通こんなに魅力のあるキャラクターを沢山生み出すなんてできないです^^;

生きてきた歴史が見える

また、その魅力のあるキャラクターたちが、作者にこうしろああしろと操られているのではなく、勝手に自分の意思で自由に動いていて、生きているように見えるのがすごい。

登場する前からずっとその世界にいたような存在感がどのキャラクターにもあり、

新たな登場人物が増えれば増えるほど漫画の世界にそのキャラの生きてきた歴史の重さが増え、物語の深みが増していくような感覚さえあります。

ストーリー的に説明がなかっただけで、きっとどんなキャラにもバックグラウンド設定がしっかりあるんだろうなとしか思えないのですが、その労力たるやΣ(・□・;)

きっと尾田さんがどのキャラクターも好きで、全力で愛情そそいだからこその結果なんでしょうね。

シルエットでわかるキャラクター

そんな尾田先生の描くキャラクターですが、デザインする上で気にされていることがあるそうです。

それはキャラクターがシルエットだけでわかるようにすること。

確かにワンピースのキャラクターって、影だけにしても特徴的で誰だか言い当てることができますよね。

顔のパーツを変えた表現だけではなく、輪郭から変えていろんなキャラを作れるように練習してきたんだそうです。

じゃなかったら同じ顔になってしまうからという理由かららしいですが、そんな見えない努力も積み重なってワンピースはできてるんですね。

ちなみに漫画でこの造形を考えている時間が一番好きなんだそうです。

感情先行型の表情

漫画と一口に言えど、描き手は星の数ほどいます。

そしてその数だけ漫画の表現方法はあり、正解はありません。

その中で尾田先生は、感情表現や伝えたいこと先行型の表情を描く人なんだろうなというイメージがあります。

例えばウソップ海賊団解散のシーンで、その場全員がぐちゃぐちゃな顔になってもそれがそのキャラクターの心情なら、ぐちゃぐちゃに描く。

あんなにクールで綺麗なロビンが、心から「生きたい!」と叫ぶシーンは泣きながら鼻水垂らして必死な表情。でもカッコつけずに描く。みたいに。

実際作者の質問コーナーでも、あくまでも絵は表現手段であるということをコメントされていました。

表現したいことがあって、それを表すために絵を描くのであればカッコつける場面以外はカッコつけて描く必要ないですもんね。

そうやって表現することでキャラの本音が読み手に伝わるし、人間味が増す分距離が近くなる。

そこもワンピースのキャラクターに命を感じる要因の一つなんだと思います。

キャラの気持ちがあまりにも伝わりすぎて、気がついたらこっちが精神的に疲れるという驚きの展開になることもありますが^^;

動くものは全て尾田先生が描く

有名な話ですが、ワンピースの中で、動くものは全て尾田先生が作画しているそうですね。

人間や動物だけでなく、海や雲なんかも動くものなのでアシスタントさんではなく尾田先生担当となるそうです。

そう言われると、背景の一部にすら命を感じます。

世界観もより濃く表現されますしね。

STRONG WORLDから見るキャラバリエーションの豊富さ

映画ワンピース「STRONG WORLD」はアニメ放送10周年を記念して、尾田栄一郎先生本人がシナリオを書き下ろししたことで話題となりました。

またシナリオだけではなくコスチューム・クリーチャーデザインも本人が行なっており、どんな感じでデザインが起こされているのかが気になってその設定画集を購入したんです。

そしてびっくりΣ(・□・;)

漫画とは別件なのに、同時進行なのに、ここまでキャラクター作りとかできるんだとため息を漏らしました(笑)

すげぇ。

口で語っても伝わりづらいと思うので、一部載せます。

服も、戦場・冒険中・戦闘時等様々な種類をキャラクターの数だけ用意。

こんなキャラが何種類も何種類も。

シーンのカットや背景まで。

すごい仕事量だろうなぁ…。

なんだかんだ言ったけどストーリーも超面白い

ここまでキャラの魅力をさんざん描いてきましたが、やっぱりなんだかんだでストーリーめっちゃ面白いです。(笑)

サラッと読んでも、しっかり読んでも伝わるものがあるので、老若男女問わず受け入れられるんでしょうね。

最近じゃ、今まで張られてきた伏線が複雑に絡み合う話が多くなりましたが、初期の頃のシンプルなストーリーもやっぱり面白い!

そして初めから今まで一貫して語られている仲間同士の絆

全然ブレないですよね。普通ここまで長く描いてるとちょっとくらい伝えたいこととかずれてきそうなんですが、全然そんなことない。

尾田先生すごい精神力なんだと思います。

ほんと、ここまで笑いあり、涙あり、感動ありの冒険物語に成長したワンピースは、向かう所敵なし状態ですね^^;

最後に、仲間の絆は読者にも

楽しいことや悲しいことは現実世界の中だけでなく、漫画の世界でも起こります。

ワンピースのどの主要キャラたちも、仲間との絆の中に支えられながら、いろんな困難を乗り越え自ら進むべき道を切り開いてきました。

そしてその仲間には、読者も含まれていると私は考えます。(勝手にですが(笑))

これだけ長く続いてる作品ですからね、ずっと読み続けている人は、キャラクターの言葉に励まされることはあったはず。

また逆もしかりで、心の中で励ましたキャラがいっぱいいたと思います。

漫画のキャラと自分。

生きている場所は現実世界と漫画の中で違いますが、困難にぶつかった時は、一緒に成長して、苦楽を共にしてきたその仲間が支えてくれていると信じて一歩を踏み出す原動力にするのも良いんじゃないでしょうか。

それではまた次回まで\(^o^)/

無国籍チャンネルでした。

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