真鍮を磨くよ!骨董品の置物をピカピカにする方法。簡易な何製金属かの判別方法も。

こんにちは、ヤムです!

今日は朝から暑い部屋の中で、黙々と作業をしていました。

なんの作業かというと、頂き物の骨董品を磨きあげる作業ですΣ(・□・;)

なんとも可愛い片手サイズの親子カエルの置物なのですが、表面が酸化して真っ黒になっていました。(黒い時の写真撮り忘れてしまったのですが、例えるなら墨のようでした^^;)

この色はこの色で味わいがあってよかったのですが、軽く拭いているうちだんだん磨き上げたくなってきてしまい(笑)

せっかく我が家にやってきたのだから、この親子の新たな門出はピカピカな姿でなどと、勝手に理由を作り手入れを始めました^^;

というわけで、今日はその作業工程をご紹介します!

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素材は真鍮か、ブロンズか、はたまた…?

手入れするのに気になるのは、この親子は一体何製のカエルなのか。

ずっしりと重いので金属だということははっきりわかりますが、はてさて黒すぎて(笑)

置物になる金属代表としては、金・銀・銅・真鍮・鉄あたりが主流です。

はとても柔らかい金属なので、少し力を加えると跡がつくので判断がしやすいです。また、傷をつけていけない場合は水に沈める比重テストも有効です。

そもそも酸化しにくい金属なので、このカエルの置物ほど真っ黒にまで黒ずむことはそうないのでは?と思われます。

また氷を乗せるとすごいスピードで氷が溶けるそうです。銅も同様に溶けるみたいですが、銅と銀じゃ色が全然違うので迷うことはなさそうですね。

ただこの実験はどれも行ってません。

だってこのサイズの金銀の置物だった場合いくらするのか!超超超高級品になります。

どれだけ気前のいいプレゼントなんだとびっくりしてしまいますよね(笑)

ということで現実的なところ、銅・鉄・真鍮のどれだという話になります。

まずその中でも一番わかりやすいかどうか。

触ると少しざらっとしている感触のものが多い鉄の置物。

こいつには磁石を近づけるのが一番手っ取り早いです。鉄が使われていればピタッとくっつくので一目瞭然!

さっそくカエルさんに磁石を近づけてみるも、くっつかない。たまに中心部にだけ鉄が使われている置物もあるそうですが、うっすらとも反応しないのでその可能性もなさそうです。

ということで鉄はここで脱落です。

じゃあお前は何製なんだ?

とよーく観察していると緑青(10円玉とかにつく青いサビ)を発見。

緑青は銅が酸化する際にできるサビなので、これがあるということは、やはり素材は(ブロンズ)か真鍮に間違いなさそうです(ブロンズは銅とスズと亜鉛の混合素材で、真鍮は銅と亜鉛の混合素材)

ではこの2つを見分けるにはどうすればいいのかというと、色で判断するのがいいかなと思います。

しかしカエルさんは真っ黒なお肌…Σ(・□・;)

どうする?!

とにかく磨いてみる

実は素材がブロンズであろうと、真鍮であろうと磨く方法に差はないので、とりあえず磨いて実際のお肌の色を見て判断することにしました。

磨き方は簡単。

柔らかい布に酢を浸して優しくこすります。(固い布だと傷を作る原因になるので、必ず柔らかい布にしてください)

するとなんとなーく、黒ずみが落ちはじめます。

※ホコリなどの汚れがひどい場合は先にできるだけ落としておいてください。

10円玉に醤油をかけた時くらいピカッとすぐに色が変わることは期待しないでください、じんわーり落ちます(笑)

私は酢を使いましたが、ソースでもレモンでもタバスコでも酸が強いものであればなんだって大丈夫です。

塩や重曹を一緒に混ぜて、クレンザーがわりにしてもいいそうですが、細かい傷がつくのでやめときました。よっぽど頑固な汚れの場合にのみ試してみてください。

気長に拭きあげます。

15分くらい磨いたところで、全体を見渡してみて、やっと確信。

このカエルの親子、おそらく真鍮製!

真鍮=5円玉色、黄金色

青銅(ブロンズ)=10円玉色、赤金色

とざっくり見分けられるのですが、カエルさんの見えてきたお肌は赤みのない綺麗な金色でした。

神々しい!(笑)

セクシーに磨かれている太もも

黒ずみが強力すぎる

素材がわかり、カエルの親子に美しさが戻り始めたものの、長年にわたって真っ黒に変色したサビはそう簡単にいなくなってくれず、なかなかうまく綺麗になりません。

ということで、つけおき大作戦に転向。

容器に酢を注ぎ、汚れのひどい部分を浸します(2-3分)

そして柔らかい布で再び無心で磨く。

細かい部分は軽く歯ブラシを当てて磨きました(力入れすぎないように!)

納得いくまでトータル1時間半くらいかかった気がしますΣ(・□・;)

汗だくになりました。

黄金カエルの親子参上

磨き上がったら仕上げに綺麗に水洗いして酢を流しきり、水分をとり風通しの良い場所においてしっかり乾かします

ジメジメした場所に置いたり、水分が残ったままにしていると赤く染みになるので要注意。

空気に触れさせなければこの黄金のままですが、そんなことは不可能だし、せっかくかわいい置物なのでお気に入りの場所に飾って、再び変色していく姿も味わいましょう\(^o^)/

注意事項

私もともと皮膚が非常に弱く、かぶれたりしやすいのですが、この酢で磨きあげる作業を途中まで無心すぎて素手で行ってました(アホでした…)

おかげで指の皮膚がカピカピのテカテカになってしまい、赤く腫れあがってしまいました(;o;)

途中から使い捨てのゴム手袋して作業したのですが、時すでにおそし。痛い。

みなさんも気をつけてくださいね。(そんなミスする人いないと思いますが)

また、銅も鉄も酢水につけたまま空気に晒すとめっちゃ錆びるのでちゃんと洗いましょう。

メッキ製品の場合、塩や重曹、硬い歯ブラシ等で強く擦ると傷ついてメッキが剥がれる恐れがあるので無効です。

ベースが鉄で銅合金のメッキという場合は、見た目に緑青が出ていても磁石がくっつきます。

使ったもの

本日使用したアイテム

お酢(ミツカン)・磨き布(手ぬぐいを裂いたもの)・ペットボトル(下の部分ハサミで切って酢を出すお皿に)・歯ブラシ(やわらかめ)・キッチンペーパー(最後にカエルを拭く用)・カエルの親子の置物(かわいいやつ)

あったら便利らしいアイテム
・サンポール(お酢の代わり、強力酸性洗剤)・磨きクロス(研磨剤入りの布)・ピカール(金属みがきの薬剤)
※サンポールは「混ぜるな危険」です。塩素系のもの(ハイター等)をよく使うご家庭の方はご注意ください。

総括

指は負傷したものの、カエルがピカピカになったのは嬉しい!

真鍮だけに限らず、銅製品ならこの方法で輝きを取り戻すことができるので、黒ずんでしまったアクセサリー等があれば復活させてあげてください\(^o^)/

私の場合は置物なので、今日からちょっとずつ変化していくカエル親子の様子を見守りたいと思います^^

それではまた次回。無国籍チャンネルヤムがお届けしました!

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