【BUMP OF CHICKEN】メロディーフラッグの歌詞について考える。Jupiter 収録曲

みなさまこんにちは\(^o^)/

今日は不定期連載、バンプの歌詞を考えてみるのコーナーです。

本日のタイトルは「メロディーフラッグ」

アルバムを買った当時、1番お気に入りの曲でした。

それではスタート!

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曲紹介

メロディーフラッグは2002年に発売されたアルバム「jupiter」の7番目に収録されている曲です。

ドラマ「天体観測」の挿入歌でもありました。懐かしい。

アルバムの中の曲では唯一、シングル以外でpvが制作されており、jupiterの中で特に好きな曲にあげる人も多いです。

スローテンポで、語りかけるような静かな歌い出しで始まりますが、曲が2番に差し掛かるあたりから演奏が盛り上がり、歌詞も歌声も力強くなっていく展開はとてもバンプらしさを感じます。

ちなみにこの曲はボーカル藤くんの友人が怪我で一時的な記憶障害に陥ったことがきっかけで作られたそうです。

なので今日はそれ前提で歌詞を考えていこうかと思います。

※写真はjupiterのアルバムに封入されていたおまけ「ポキレツ知恵袋」です。よく残ってた(笑)

メロディーフラッグ

作詞曲:Motoo Fujiwara (5:48)

疲れたら ちょっとさ そこに座って話そうか

いつだって 僕らは 休む間も無く さまよった

目にも止まらない速度で 世界は明日へと向かう

響く鐘の音の様な あのメロディーはなんだっけ

追いつくことが困難なスピードで進む世界を、僕らがさまよい続け、疲れ、腰をかけるシーンからこの曲はスタートします。

そんな中、この曲のキーワードの様に繰り返し出てく「あのメロディー」がなんだったのかを思い出そうとしますが、まだはっきりとしない様子です。

私はこうして歌詞をゆっくり考えるまで、「響く鐘の音の様な」という部分を大きく考えていなかったのですが、よくよく考えると鐘の音ってすごくワンワンと響いて、あまりメロディーを奏でるイメージとは結びつかないですよね。

少しぼんやりと輪郭がはっきりしない様な、でも力強い響きなので意識してしまう。そんなメロディなのかなと思います。

白い紐履が ふと気付けば 土の色

こうやって いくつも お気に入りは汚れてった

何も無かったかの様に 世界は昨日を消してく

作り笑いで見送った 夢も希望もすり減らした

初めは白い紐履もいつの間にか汚れ、白かった日なんてなかったみたいに、土の色をしていることが当たり前になる。

そんな感じで僕らの世界は、昨日なんて時間はなかったかのように姿を消していってしまう。

それはただ日々が目にも止まらない速度で明日へと向かうせいなのか、記憶障害によって記憶が消えてしまったことを表しているのか。

どちらにせよ、それに対してなす術がなく見送り、その現実に夢と希望をすり減らしてしまったということでしょうか。

変わる景色に迷う時 微かな音が目印になる

消える景色のその中に とり残された時

響く鐘の音の様な あのメロディーはなんだっけ

昨日や明日じゃなくて 今を唄った歌

サビの歌詞を見た時、この曲ができた時のエピソード(前述した、友人が記憶障害になった話)が強く頭をよぎりました。

変わる景色とは過ぎる時間の中で変化した新しい景色のこと、消える景色とは時間によって忘れるのではなく、記憶障害によって抜け落ちた様に消えてしまった記憶のことかなと考えたたのですが、その中に取り残されるとはどういうことなんでしょうか。

取り残されるという表現は、ある場所から連れて行かれず、残されてしまった時に使われることが一般的です。

本来であれば残るはずのない「消える景色」の中に取り残されたというのは、自分の消えてしまった記憶に気持ちが閉じ込められてしまっているということなのかなと私は感じました。

ぐるぐる考えても思い出せず、ただ真っ白に消えてしまった自分の世界の中心でポツンと取り残されてる、そんなイメージです。

そしてその取り残された場所から抜け出すキーになるであろう「あのメロディー」は、「今」を唄った歌だということがわかります。

この今が、どの時点なのかはわかりません。

本当にこの瞬間ということかもしれないし、もしかすると僕らがあのメロディを歌った時にあった今かもしれません。

いずれにせよ、僕らの間ではとても意味のある大切な歌であることは間違いなさそうです。

生きてきた分だけ 増えた世界が 作る迷路

その中で僕らは 目印を深く 突き刺した

どのくらい遠く離れたの? いつから独りに慣れたの?

風に揺れる旗の様な あのメロディーを思い出して

生きていれば経験を重ね、様々な世界が広がる反面、それが時には複雑な迷路の様になり、身体、もしくは心が目的地を見失うこともあるかもしれません。

そんな中、迷路で迷わないための目印を僕らが突き刺したという話が出てきます。

その目印を突き刺したのがいつ頃のことなのかは記されていませんが、その後に続く「風に揺れる旗の様なあのメロディーを思い出して」という表現から、その突き刺した目印は、旗の様な役割を果たす「あのメロディー」なんだということが想像できます。

個人的には、僕らが突き刺すという表現が印象的でした。

別々の人間が同じ場所に同時に同じ目印を突き刺すというのは、その時間や目的を深く共有していないとできないことですよね。

大げさに言えば、人生が重なり合う部分があるというか。

それだけ僕らはいろんなことを共にしてきたんだろうなと感じました。

そこで涙をこぼしても 誰も気付かない 何も変わらない

少しでも そばに来れるかい? すぐに手を掴んでやる

風に揺れる旗の様な あのメロディーを思い出して

遠い約束の歌 深く刺した旗

取り残されている、消える景色の中で涙をこぼしていても気付くことはできないけど、共に目印として突き刺した「あのメロディー」を思い出してくれることで、すぐに手を掴んで取り残された場所から連れ戻す努力ができると訴えかけるシーンです。

先ほどいつ頃突き刺したか明かされていなかったあのメロディーは、遠い約束の歌であり、深く刺した目印の旗であることもはっきりとします。

だんだんと曖昧だった部分が明確になってきました。

全てが形を 変えて 消えても

その耳を 澄ましておくれ

涙目を 凝らしておくれ

消えてゆく景色の中でも、目印となる旗は深く突き刺したのできっと見つかる、諦めずになんとか探し出してほしいという気持ちが伝わります。

響く鐘の音の様な

ホラ

風に揺れる旗の様な

あのメロディーはなんだっけ 思い出して

なんども繰り返し、あのメロディーを思い出してもらおうと語りかけています。

僕らは嫌でも明日を迎えて いつかは昨日を忘れる

そして 今 君の手を 掴む為のメロディーフラッグ

初めにもあった様に、世界は淡々と時間を刻み続け、だんだん昨日のことを忘れていくものです。

記憶障害で消えてしまった記憶は、記憶障害にならなくてもいつか忘れてしまっていたものかもしれません。

ただそんな現実があったとしても、ここで大事なのは「今」あのメロディーを思い出して、君の手を掴むことなんだと思います。

また、ここで初めて僕らという表現以外に、という相手のみを指す言葉が登場したのは、僕が今、君の手を掴みたい。今、忘れて欲しくない。という強い気持ちが込められているからかなと感じました。

そこで涙をこぼしても 景色は変わり そして消えてく

少しでも そばに来れるかい? 必ず見つけてやる

取り残された場所で涙をこぼしても、日々は過ぎ、景色は変化し、昨日は消えてゆく。

でも、少しでも目印を思い出してくれたら、こっちから見つけることができる。

サビのメロディーは変わりませんが、必ずという言葉や、藤くんの唄い方も含め、初めより相当歌強く訴えかけているものに変化しているのがわかります。

変わる景色に迷う時 かすかな音が確かに響く

消える景色のその中に 消せない旗がある

ここで 今 君の手を 掴む為のメロディーフラッグ

遠い約束の歌 深く刺した旗

変化する景色に目的地を見失い迷ってしまった時、取り残された消えゆく景色の中で耳をすませば、導いてくれる旗が見つかる。

それはいつか共に深く刺した旗であり、約束の歌だから、どんなことがあっても消えるものではなくて、いつだって君の手を掴むための目印になる。

ここでと語っていることから、そのメロディフラッグを突き刺した場所で君が旗を見つけるのを僕が待っている様子が描かれ、歌は締めくくられます。

感想

歌詞を読めば読むほど、とても強い気持ちで結ばれた間柄なのだろうなと感じました。

もし逆の立場になっても、今度は友人がメロディーフラッグを見つけられるように自分なりの方法で語りかけるんだろうな、と想像できます。

同じフレーズが繰り返されているように聴こえる歌詞ですが、実はどこにも同じ歌詞で構成されたサビはなく、注意深く見ていくと微妙に状況が変化していく様子がわかります。

jupiterは藤くんが20代前半の頃に発表されたアルバムですが、すでに言葉遣いがとても繊細で感心しました。さすが。

が、しかしそれゆえ歌詞を考えるには非常に難易度が高かったです(笑)

あまり具体的なイメージが登場せず「僕ら」の間にある「あのメロディー」という象徴を中心に紡がれる歌詞なので、私が歌を聴いたり読んだりして受けた印象に寄りかかりまくった解釈になってしまいました。

例えば「消える」「忘れる」は消える=記憶障害でパッと消えてしまった記憶。忘れる=日々が過ぎていく中で次第に眠っていった記憶。と考えて解釈を進めたのですが、それも私の想像に過ぎません^^;

とはいえこういう話を紐解く「鍵」を探す作業が歌詞を考える上での醍醐味であり、歌詞を考えるということなのかなと思います。(そうなのか?)

いつも言ってることですが、こんな解釈もあるんやなーとふわっとした気持ちでお楽しみください(笑)

それでは長くなりましたが今日はこの辺りで!

次回お会いしましょう\(^o^)/

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